1999.11.22 ◆ オフィス内、禁煙宣言


満:…が、出たんだってよ。知ってたか?

浪路:なっ、何!? んじゃもうここでタバコ吸ったらマズイのか!?

奈津恵:(浪路のくわえていたタバコを取り上げる)
     そうよ、東堂さん。というわけでこれからよろしくお願いね。

浪路:なっ…なんだとお!? 俺タバコ吸わなきゃ死んじまうって!!

奈津恵:タバコを吸わない方がよっぽども長生きしますよ?
     決まったことなんだから、きちんと守って下さいね!

(奈津恵、去る)

浪路:…おいおいおいおいおい~~~
    ちょっと待ってくれよ…どうするんだよ…

満:しかたねぇだろ。

浪路:…満、お前俺と同じかもしくはそれ以上吸うクセに
    よく、んなヘーキな顔してられるな…

満:…タバコの話題はもうよせ…

浪路:

満:…平気なワケねぇだろ…本当は…
   吸いたくて
   吸いたくて
   吸いたくて
   吸いたくて
   吸いたくてたまんねぇんだよ~!!

浪路:(や、やっぱりガマンしてたか…)
    おっ、落ち着け満……
    あ、そういえば仙波のヤツはどうしてんだ?
    あいつも俺らと張るくらい吸うハズ…

継人:何騒いでんだ?お前ら

浪路:せ…仙波…。オフィス禁煙になったの聞いたか?
    ひでぇよな…

継人:は?別にどうってことないだろ。
    むしろ今更って感じだな。

浪路:今更ぁ?

継人:研究室はもともと禁煙だからな。
    オフィスも禁煙にならなきゃ不公平だぜ。

満:そっか、そうだったっけなぁ。
   で、お前タバコはどこで吸ってんだ?わざわざ屋上行ってるか?
   それともまさか一日中ガマンしてるのか?

継人:んなわけねぇだろ、めんどくせぇ!
   …ちょっと来てみろ。吸える場所あるから。

浪路:はぁ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

満:なーる、こりゃいい場所だ!

浪路:窓際だから日当たりもイイしなぁ。穴場だな。

英司:……君たち……何しに来たんだね…?

(英司のデスクに腰掛け、タバコを吸う3人)

満:しょーだねーだろ?灰皿英司さんのデスクにしかねぇんだから。

浪路:確かに食堂は禁煙じゃねぇもんな~
    とゆーわけで沢井さん、同じ愛煙家同士よろしくな!

英司:こっ、ここは喫煙席かねっ!?

継人:…普段変な人形好き放題作らせてやってんだから
    (※継人も何度もモデルにされているらしい)
    このくらいで文句言うんじゃねーよ。
    (と、凄んで英司の後頭部を蹴る継人)

英司:はっ…ハイ…(すごすご)

    (管理職の威厳無し・笑)
1999.11.15 ◆ 満・芹子、入籍。


悟史:…まんちゃん、確か先週木曜日、有休とってたよね。

満:ん? ああとったぜ。それがどうかしたのか?

悟史:もしかして、芹子ちゃんと入籍したでしょ。

満:げ!なんで知ってんだよ!?さとっつあん!!
   (黙ってたのに…)

悟史:ああやっぱり~。11日にね、香澄ちゃんとTV見てたら、
    区役所の窓口に並ぶまんちゃん達がTVに映ってたもん。

満:ああ…そういえばTVカメラが来てたような…
   うひゃ~、なんかこっ恥ずかしいぜ。

悟史:じゃあ芹子ちゃんは
    「遠山芹子」ちゃんになったんだねぇ?(にやり)

満:(真っ赤)よ、よせよっ!そうマトモに言われると
   照れるじゃねぇかあっ!

社長:(いきなり登場)
    というわけで、「遠山芹子ちゃん」を社員外キャラで
    名簿に載せたからね~ほほほほほほほほ。

満:なっ…なんだとぅ!?

(満達の会話を聞きつけ、人が一気に集まる)

浪路:満!社長から聞いたぜ~入籍だって?
みはる:きゃーーっ!!まんちゃん結婚したの!?
橘:えっ、もう籍を入れたんですか?
幹雄:わぁ、おめでたいですね~!ねぇビビアン?
次郎:とっ、遠山さん!!!!!おめでとうございますっ!!!!!!!!!!!!!!!!!
千雪:あらそうですの?じゃあこれ、御祝儀ですわ(50万)
ハリー:イヤ~ン♪子供は女の子がいいわン♪

満:どぅわあああ!!!集まるなーーーっっ!!!!(照れの極致で脱走)

悟史:…あ~あ…行っちゃった。
    まんちゃんって、見かけに寄らずすごい照れ屋さんだよねぇ…

…というわけでおめでとうございました♪
1999.11.08 ◆ 誕生!! ねぎ秘密結社広報部


「沢井さんには、辞めて頂くことにしましょうか」

社長の、その一言を聞いた瞬間。
英司の目の前は真っ暗になった。
彼は、過去にもリストラを経験している。
一方的に解雇され、路頭に迷っているところを今の社長に拾われ、
やっと自分の居場所を見つけられたかと思ったのに…

「………そうか………そう来ましたか……」
絶望が次第に怒りへと変わっていくのを、
ひしひしと感じられた。

……ぷちっ

「リストラはもうゴメンだっっっ!!!!
クビになるくらいなら、こっちから辞めてやる!!!!」


英司は、怒りを露わにして、駆け足で自分の席へ戻り、
彼の憤怒の表情に驚くクリスからレポート用紙を1枚貰うと
筆ペンで荒々しく字を書き始める。

”辞 表 ”

社長室にいた社長と達は、
部屋のすぐ外から怒鳴り声が聞こえたのに
驚き、ドアを開け様子をうかがっている。
「な、なんなの?…沢井さんの声が聞こえた気がしたけど…」
「まさか、今の話聞こえてたんじゃ……」
やがて、辞表を書き終えた英司が社長室へと駆け込んでくる。

社長室にいた一同は、英司の様子が
いつもと違うことに、一瞬にして気が付いた。
「な……どうしたんだよ、英司さん!?」
満の声を無視し、英司は社長に辞表を突きつける。
「今までありがとうございました社長!!
私は今日限りで辞めさせていただきますっっ!!!」

「は?」
英司の、突然の退職宣言に、社員一同が驚く。
だが社長は特に驚きもせず、きょとんとしている。
「な…何言ってるんですか~沢井さんっ!」
「そうだよ、何で辞めんだよ、英司さん!!」
今にも社長に襲いかからんといった感じの英司を、
悟史と満の二人で押さえつける。
「えぇ~い!!離せ離せ!!!だいたい君らが
私をクビにしようって今言ってたんじゃないか!!!え!?」


「何言ってんだよ英司さん!! クビじゃなくて栄転だよ!!」

満の一言に、じたばた暴れていた英司が ピタッ と止まる。
「…え、栄…転?」
何が何だかさっぱりわからない、英司。
「だ、だって今『辞めていただきましょう』って、社長が…」
「それは『人事課を辞めてもらう』っつーイミだったんだけど…」
まったくもう、といった表情でため息をつく社長。
「人事課を辞めるって…じゃあ私はいったいどこに…」

「まー一応今決まったばっかだけどね。
沢井さん、あなたには今度新しくできる部署、
広報部の部長をやってもらうからね」

広報部。それは、N.H.Kの業務、商品などを
あらゆる分野に宣伝し、広める、
いわば販売促進の役割をする部署。
近頃、経営不振なN.H.Kの景気向上のための対策である。

「んじゃ、ついでだから辞令渡しとくね。
瀬上さん、そのメモ帳とペン貸して」

社長はメモ帳を一枚切り離し、そこに
『沢井英司さんは広報部の部長よ』
と書いてシャチハタ印を押すと、それを英司にポイッと投げつける。
「おいおい、社長。それが辞令かよ」
満が呆れて言う。
そんなことはおかまいなしに、社長は英司に言う。
「んじゃ、さっそく席替えいたしましょうか」

「………社長………これは一体……」
「だって、しょうがないじゃん。空いてる場所がないんだもん」

誰もいない食堂。その隅っこに、デスクとイスが一つずつ。
「こっ、ここで仕事するのかね?」
「何か不満?部長
文句ありありの英司を、社長が一目で押さえつける。
確かに、オフィスにスペースが無いのは事実。
場所が何処であろうと部長は部長なのだから、
しかたなく英司は口を閉ざす。
だがしかし、デスクが一つだけしかないことから、
英司は大事なことに気付く。
「……はっ!!
とっ、ところで、広報部は私一人なのかい!?他の社員は…」

「いるわけないじゃん。沢井さん一人だよ」
「ええぇぇっ!!?そっ、そんなぁあ!!」
「部下が欲しかったら自分で集めなさい!広報部なんだから
じゃんじゃん宣伝でもすればー?」

「そ……そんな殺生な……」

「フィギュアなんて作ってるヒマはなくってよ!ほっほっほっほ!!」

(おしまい)
1999.11.01 ◆ 沢井英司41歳、まさかのリストラ!?


それは、普段となんら変わりのない、平和な月曜日の午後。
総務部人事課長・沢井英司は、
いつものように新作フィギュアを手がけていた。
今度のフィギュアは珍しく男性。
いつだか、社長が好きだと言っていた織田裕●である。
社長の誕生日(10月8日)を今頃になって思い出した彼は、
今からでも遅くはない、と、プレゼントとして
制作を始めたのである。

「よし……出来た!」
最後の仕上げを終え、英司は満面の笑みを浮かべる。
フィギュアの肩から腰にかけてリボンを結び、
プレゼント用フィギュアの出来上がりである。
「ふっふっふ…社長の驚く顔が早く見たいなぁ…
…よし、社長室に持って行こう!」

長身のフィギュアを小脇に抱え、英司は
スキップで社長室へと向かった。

社長室。
「確か社長は朝からここにいるはず…」
英司がドアをノックしようとした瞬間。
社長室から、なにやら数人の会話が聞こえてくることに気付く。
「…なんだ…打ち合わせ中か…?」
英司は、ドアにそっと耳打ちする。
差し障りのない話なら、このフィギュアを持って
乱入して驚かしてやろう。
そう思い、ニヤニヤとしながら会話を盗み聞く。

「…私も、それでいいと思います」
「そうよね。その方がいいと思うわ、絶対」
「だいたいよ~、英司さんに人事なんて無理だっての」

(……私のことを…話しているのか?)
社長室内からは、経理部主任の成沢眞妃
同じ人事課の瀬上奈津恵
システム設計部主任の遠山  満の声がする。
本社の役員ばかりである。
そして、話題の中心が自分であることに、英司は少々驚く。
(いったい何の話を……)
英司は、さらに会話を聞き続ける。

「じゃあ、これで決まりですね~」
この、少し間の抜けた声は、営業部係長の吉村悟史
「人事は、私ひとりでもなんとかやっていけますわ」
「ははは!ナッちゃんだけでも3人前くらいの仕事は出来るだろーな」
会話に、ほんの一瞬だけ間をおいて、社長が口を開く。

「ま、意見満場一致ってわけね。
……それじゃ、沢井さんにはとりあえず
辞めて頂くことにしましょうか。」


(な……なんだってぇえええ!!??)

突如、己の身に降りかかった信じがたい事実に、
英司は愕然とし、小脇に抱えていたフィギュアを
ゴトリ、と落としてしまった。

(続く)

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