20120701

(昼休み、屋上公園)


氷雨:私のお部屋のエアコン設定温度は21度なのです。これ以上は認められないですよ。

大空:(うんうん)

・ ・ ・ ・ ・

氷雨:そういえばうちの冷蔵庫の調子がちょっと悪いのです…。
   まだ買ったばかりなのですが…買い換えないとだめですかね。

大空:(うんうん)

・ ・ ・ ・ ・

氷雨:今日の晩ごはんは白くまアイスとフローズンフルーチェですよ。
   もちろん温かいものも食べれますけど、夏は冷たいものに限るのです。

大空:(うんうん)

氷雨:…………あの、青木さん?

大空:(うんうん)

氷雨:………青木さん。

大空:(うんうん)

氷雨:………ゴスッ(どこからか取り出した氷の塊で大空の顔を殴る)

大空:Σぁだっ!!??

氷雨:調子悪いのですか?さっきから色々と話題を振ってるのに上の空ですよ。

大空:痛たたた……ご……ごめん……

氷雨:またいつものオーバーヒートですか?冷やしてあげましょうか?
   (すごく心配そうに大空の顔を覗き込む)

大空:ち、違うよ……大丈夫だから……

氷雨:じゃあ、どうしたんですか?

大空:……………

氷雨:

大空:(にこにこと話す氷雨ちゃんがかわいくて
   見とれてたなんて言えない…!!!
   で、でも…吹雪おねーさんとの約束を守るなら、
   正直に言ったほうがいいのか…!?)


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(数日前)


大空:ふぃ~、残業長引いちゃったなぁ。もう日付変わっちゃう!
   とっとと帰ってゲームでもしよ!………あれ………?
   なんか、もうすぐ夏だってのに、寒くなってきた……?


(目の前にものすごい冷気をまとった雪女・烏丸吹雪が現れる)


吹雪:……こんばんは、初めまして。貴方が、青木大空君ね。

大空:ぉおお? はい!いかにも俺が青木大空君です!
   (俺のこと知ってるみたいだけど、誰だこのきれいなおねーさん??)

吹雪:私は烏丸吹雪。貴方も知ってる、朝霧氷雨の……そう、上司みたいなものよ。

大空:あ!あああぁ!知ってる!氷雨ちゃんから聞いたことあるよ!
   すげー尊敬してる同族の人で、すげー美人ですげーおっぱいでかいっていう
   あの吹雪おねーさんっすね!


吹雪:(どういう説明の仕方してるのあの娘は…!!)ま……まぁ、そうよ。
   そんなことより、貴方に私からお願いがあるのよ。

大空:はい!なんでしょうっ!

吹雪:あの娘……氷雨を、真っ当な女にしてやってほしいの。

大空:∑(//////;) おおおおお女にする !?
   そ、それって一体どういう意味なんでしょうっ!?

吹雪:あの娘が大の男嫌いなのは知ってるわよね?

大空:は、はい……普通の男なら大抵、まともに口すら利いてくれないっすねぇ……

吹雪:…あの娘は昔、人間の男に…あまり詳しくはいえないけど、
   ひどい目に遭わされたのよ。

   そのショックから、人間の男全てを憎むようになってしまった。
   けどどういうわけか、貴方には普通に接しているようなのよね。

大空:!……そ、それは……

吹雪:同期入社で何か心を許せるものでもあるのかしら…まあ、理由なんてどうでもいいわ。
   どうにかして、あの娘に男の免疫をつけさせてちょうだい。
   ……人間の男を喰らう雪女が、男嫌いなんて正直みっともなくて
   山神様に申し訳が立たないわ……


大空:め、免疫って……具体的にど、どうすれば……?

吹雪:とりあえずあの娘にもっと取り入って、付き合ってみるのはどうかしら。
   私が認めるわ。


大空:∑( ̄□ ̄;) 付き合うっ!?

吹雪:貴方達をずっと観察してたけど、
   貴方だって、氷雨のことまんざらでもないんでしょう?

   雪女の目は誤魔化せなくってよ。私が認めるから、あの娘を好きにしていいわよ。

大空:∑( ̄□ ̄;) 好きにしていいっ!?

吹雪:ただし、暴力や無理やりはだめよ。ちゃんとあの娘をその気にさせてね。
   それじゃ、頼んだわよ。結果を楽しみにしてるわ。(スッと消える)



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(そして現在)


大空:(けど……吹雪おねーさんは知らないんだ……
   氷雨ちゃんが俺と仲良くしてくれてるのは……)


氷雨:………(無言で大空の額に手を当てて冷やし始める)

大空:!?

氷雨:やっぱり少しオーバーヒートしてるんじゃないですか?
   青木さんはロボなんですから、ショートしないようにお熱には
   気をつけたほうがいいですよ?


大空:(…ロボ…そう、そうなんだよ……氷雨ちゃんは俺のこと、男じゃなくて…
   ロボットというかメカというか、下手したらしゃべる家電くらいにしか
   思ってないんだ……)


氷雨:??

大空:(氷雨に背を向けてどぼどぼと涙を流す)

氷雨:!? ど、どーしたんですか青木さん!?目からアルコールか何かが流れてますよ!?

大空:(なんで涙だって思わないのこれが… !?
   もう悔しいから、正直に気持ちを言おう……!!!)ひ、氷雨ちゃん!!!

氷雨:はい?(笑顔で、きょとんとしている)

大空:お……俺は……ね…………

氷雨:

大空:………(俺はロボじゃない、普通の男なんだ!って言ったら……)

氷雨:どうしたんですか?真剣な顔して……。

大空:………(言ったら、この笑顔も、見れなくなっちゃうのかなぁ……
   で、でも、言う!言ってやる!
   俺の様子がおかしいのは、氷雨ちゃんが……か、かわ……


ゆたか:あー、いたいた青木く――――――ん☆☆
    お昼ごはんの業務用アルコールのストローないって
    朝騒いでたっしょー☆
    コンビニでもらったからあげるよー☆☆


大空:ゆたか!?

氷雨:………

ゆたか:あっるぇー☆朝霧さんも一緒だったんだー☆君ら仲いいねっ☆
    オレもまぜてまぜてー☆☆


氷雨:………私は青木さんとお昼に来たんです。貴方なんかに用はありません。
   邪魔なのでどこかに行ってくれませんか?(ものすごく冷たい目つきで)

大空:(さっきの笑顔はどこへやら…こ、怖いっっ…)

ゆたか:(´▽`;)うわーん嫌われちゃったぁ☆じゃあオレはどこかに行っちゃうよー☆
    (あっさりとあきらめて立ち去る)



大空:…………

氷雨:…………ふぅ。会話の途中にとんだ邪魔が入りましたね。

大空:い、いや……

氷雨:で。私が、かわ……?なんとか、って言いかけてませんでした?

大空:あ、あぁ……
   氷雨ちゃんが、かわ………で洗濯とかするのかなあとか………

氷雨:!? ………あははは、青木さん面白いこといいますね。
   ちゃんと洗濯機使うに決まってるじゃないですかぁ(笑顔)


大空:(だ、だめだ…
   この笑顔をなくすことが…
   俺にはできないっ… !!!)


氷雨:!? きゃぁ! 青木さん、また目からアルコールか何かが出てますよー!?