20110206

 ※一応、前回の続きと思われる



(ねぎ秘密結社8F・倉庫)



八雲:………やっと一人になってくれましたね。

夜半:一人になってあげたんだよ。
   というか朝からずっと尾けてたでしょ、俺のこと。何の用だい?


八雲:あなたが、国際部の白鳥夜半部長で間違いないですね?

夜半:そうだけど。

八雲:初めまして。俺は情報システム部の東堂浪路の弟の東堂八雲です。

夜半:あぁ、君が。浪ちゃんから話は聞いてるよ。
   ストーカー並みにシスコンの弟がいて困ってるって。

八雲:俺の気持ちをシスコンとかそういう安っぽい言葉で済ませて欲しくないです。
   …まぁ、そんなことは今日は置いておいて、白鳥部長、
   あなたに色々訊きたい事があります。


夜半:なに?

八雲:まず単刀直入に訊きます。あなたは、姉さんの何なんですか!?

夜半:何、って。なんだろうね、友達かなぁ?

八雲:ただの友達が深夜に姉さんのマンションに行ったりするんですか!?
   俺見たんですよ、この間、夜中に姉さんのマンションから部長が出てくるところ!!

夜半:君こそそんな時間になんで姉さんのマンションの周りうろついてるの。
   それじゃストーカー並みじゃなくて本物のストーカーじゃないか。

八雲:今まで、姉さんのマンションに上がったことのある男は、
   まん部長奥田部長くらいだったけど
   あんな夜中に行ったのは白鳥部長、あなたが初めてなんですよ!

夜半:へぇ。……一応、今までは夜はそれなりに配慮してたってことか。

八雲:一体あんな時間に姉さんのマンションで何してたんですか?
   姉さんに変なことしてないでしょうね!?

夜半:変なことしてたらちゃんと朝まで泊まっていくよ。

八雲:( ̄□ ̄;)………!!!!
   こ、この変態オヤジ!けだもの!ロリコン!! 姉さんをなんだと思ってるんですか!!

夜半:……確かに年齢差はあるけどロリコンって当てはまるの……?

八雲:だってまん部長から聞きましたよ!あなたは400歳くらいの吸血鬼なんでしょう!?
   姉さんをエサにしようったってこの俺が許さないから!! 姉さんは俺のものだ!!!!

夜半:400歳くらい年下の女の子に手を出す男と、
   血の繋がった姉に手を出す男ってどっちがマシなのかな。


八雲:( ̄□ ̄;)………!!!!!!!!
   い、い、いいい、今、手ぇ出すって言いましたね!? ぜ、絶対許さないからな!!!!

夜半:ただの例え話だよ。というかあの夜、何があったとも言ってないのに。
   落ち着きなさい。
あったらあったでちゃんと君には教えるから。

八雲:(゚□゚;≡;゚□゚)ああああああ!!!!!
   姉さんが誰かのものになったなんてそんな報告要らな……いや、やっぱり必よ……
   い、いやだああああああああ!!!!!

夜半:いちいち反応が面白い子だなぁ。ある意味浪ちゃんそっくりだ。

八雲:とにかく!! 俺は弟として、姉さんにたかる悪い虫を払う義務がある!!
   姉さんに、俺以上の真剣な気持ちがないんだったら、今後一切近づかないで下さい!!

夜半:ぶっちゃけ君が一番悪い虫なんじゃないの。

八雲:ええいうるさい!!! 許さないったら許さないの!!!
   姉さんは俺のものだって言ってるでしょ!!!!

夜半:じゃあ、真剣な気持ちがあったら手出してもいいんだね。

八雲:( ̄□ ̄;)手出すとか言うな!!!!!
   だ、だいたいあなた吸血鬼なんでしょう!?
   吸血鬼からしたら人間なんて獲物…食べ物でしょう!?

   食べ物相手にどうこうとかすること自体、おかしいんじゃないですか!?

夜半:………………………

八雲:……(急に黙り込んだ…)……な、何か言い返してみたらいいじゃないですか!

夜半:………食べ物、か………
   ……浪ちゃん、美味しそうだったなぁ。

八雲:((゚□゚;≡;゚□゚))ぃあぁあぁああ!!!!!
   美味しそう、おいしそうとか言った!! こ、このけだもの!
   バケモノ!変態いいいい!!!!


夜半:「変態」ってたぶん、君に言われたくない言葉ランキング1位だろうね。

八雲:どっちが変態だ!! 確かに俺も変態だけど美味しそうだなんて、
   それって姉さんを食べちゃいたいとかそういう意味でしょう!?
   変態以外の何者でもないよ!!


夜半:君だって俺とは別の意味で姉さんを食べちゃいたいとか思ってるでしょ。

八雲:それの何が悪い!!!

夜半:悪いよ。弟なんだから。
   ……まぁ、この世には男と女、二つの生き物しかいないわけだから、
   たとえ姉だろうと女は女、
   好きになっちゃったものは仕方ないのかもしれないけどね。

八雲:………な、なんですか急に。

夜半:君、好きだからってその好きって気持ちだけで何でも通ると思ってない?
   世の中そんなに甘くはないよ。自分の気持ちばかり押し付けてちゃ、
   姉さんじゃなくとも誰も振り向かないよ。


八雲:あなたの説教なんて聞きたくありません!

夜半:説教というかねぇ…。君さ、好き好き言う割に覚悟が足りないんだよ。

八雲:覚悟……?

夜半:君は、この先彼女がどんな男と出会って別れようと、「弟」というだけで
   一生彼女のそばにいられる権利を持つ。
   多少、男が寄って来たくらいで騒いでたら、この先苦労するよ。

   たとえ彼女が目の前で他の男といちゃついてても
   冷静でいられるくらいの覚悟を持て。


八雲:そ、そんなこと……

夜半:姉が相手なんて、ダメで当たり前なんだから。それが出来ないなら諦めるべきだね。

八雲:それだけは…ぜ、絶対に!諦めません!!
   姉さんに何が起ころうと俺は姉さんが好きです!!


夜半:じゃあ俺が浪ちゃんに手出しても温かく見守ってね。

八雲:((゚□゚;≡;゚□゚))ぃあぁあぁああ!!!!!
   ややややや、やっぱり手出す気なんじゃないですか!!!!
   このエロじじい!!! ケダモノバケモノ!!!


夜半:ああ……ダメだこの子面白すぎる。(完全にからかってる)

八雲:ひ……人を馬鹿にして……俺を敵に回したら怖いですよ!!
   ありとあらゆる嫌がらせを、あなたにしますからね!!

夜半:ほう、それは怖いなぁ。
   ところで、さっき君が指摘したように俺は吸血鬼なわけだけど。

八雲:それがどうかしたんですか。俺は別に怖くないですよ。

夜半:吸血鬼って、血を吸った相手を自分の言いなりにすることができるんだよね。
   ………俺が何を言いたいか、わかるかい?

八雲:…………………………………ま、まさか

夜半:今ここで君の血を吸って、「浪ちゃんに近づくな」って
   命令することもできるんだよね。

八雲:Σ(゚□゚lll)………!!!!!!!!
   そ、そんなことされてたまるか!!! に、逃げ……え?えええ!? 動けない……!!??

夜半:獲物の動きを封じることなんて容易いんだよね。何せ本職だし。
   さーて、最近まともに血吸ってないから吸いすぎちゃうかもしれないけど許してね。



八雲:((゚□゚;≡;゚□゚))ひ…ひぎゃぁぁああぁぁ!!!!!

















夜半:なーんてね。……って、ありゃ。気失っちゃった。そんなに怖かった?
   脅かすだけのつもりだったのになぁ。
   まぁいいや、静かになったし。後で浪ちゃんに引き取りに来てもらおう。