20100801

(国際部)


夜半:ああ良かった。無事に海外支部とのTV会議終わったよ。

幹雄:お疲れ様です。時差の関係で早朝5時から大変でしたね。

夜半:そんなことないよ。早起きって素晴らしいことだよね。一日が輝いて見えるのさ。

幹雄:………そ、そうですよね。

夜半:いやぁ、労働って素晴らしいね。部長としてもっともっと頑張らなきゃ。
   あ、中原君、その抱えてる書類は何かな?

幹雄:あ、あぁ、これは経理部に提出する備品の経費の……

夜半:じゃあ俺が持っていくよ。他の部署にも視線を向けて、色々と知っていかないとね。

幹雄:………あ、ありがとうございます……いってらっしゃいませ。

(夜半が去った後)

幹雄:…や…やっぱり変だ…!! 最近の白鳥部長……!!




(人事部)


奈津恵:あら中原君。珍しいですね。何かご用ですか?

幹雄:こんにちは、瀬上部長……あの、その……特に人事には関係なく、
   そして特に悪い事でもないんですけど、ひとつ悩みというか相談というか……

奈津恵:…私でよければ相談に乗りますよ。なにかしら?

幹雄:…ええと……白鳥部長が、2、3日前から変なんです。

奈津恵:変、ってどう変なの?

幹雄:いつも昼間は寝てばっかりなのに、最近はばっちりと目が覚めてる感じで、
   でも…白鳥部長は目が覚めてても常に無表情でどこか冷めてるというか、
   クールな感じの人だったのに…

奈津恵:まあ、起きてても寝てる感じよね、いつも。

幹雄:そうなんですが…今の白鳥部長は、
   常に幸せいっぱいの満面の笑顔を振りまきながら熱心に仕事をして、
   うざったいくらい爽やかですがすがしいというか……。

奈津恵:……………………………待って、全く想像つかない。。

幹雄:たぶんその目で見ないとイメージ沸かないと思います…。
   今、経理部にいらっしゃると思うので会ってみて頂けませんか?




(経理部)


夜半:はっはっは、大島君は面白い子だなぁ。俺の笑顔がそんなに珍しいかい?

橘:いえ、あの…珍しいというか、今まで笑顔ゼロだったのが急に100になったというか、
  そんな衝撃を受けた感じです、いえ、笑顔はいいことですけどね、はい。

眞妃:というか今まで大口開けて笑ってるところを全く見た事がなかったですよ…。

夜半:はははは、笑う角には福来る、って言うじゃない。笑顔は素晴らしいよ。
   これからはスマイリー夜半とでも呼んでくれたまえ。はっははは。

大空:吸血鬼って聞いてて、マジかよ~?なんて思ってましたけど、
   ホントに牙生えてるんですねっ!笑うと輝く白い牙!かっちょいーです!

夜半:いやーははは、そんなに言われると照れちゃうなぁ。青木君もかっこいいよ。

奈津恵:………確かに、ちょっと…いや、かなり変ね。

幹雄:ですよねー……

夜半:おや、奈津恵ちゃん。今日もかわいいねv(超笑顔)

奈津恵:とりあえず……

夜半:ん?

奈津恵:なぐるわね。

夜半:



スパ――――――――ン!!!!



橘:Σ( ̄□ ̄;)って瀬上ぶちょ―――!? 何をいきなり……って、え!?

幹雄:白鳥部長が……消えた……!!!

大空:うわー…奈津恵おばさん、とうとう殺っちゃった……!!!

奈津恵:…やっぱりね。あ、殺してなんていませんよ。この白鳥さんが偽者だっただけです。
    あと大空……青木君は社内ではおばさんって呼ぶなと言ってるでしょ
    (ハリセンでぐりぐり)

大空:ごごごごめんなさああい(´Д`*)

橘:けど偽者って…じゃあ本物の白鳥部長は、どこに…?

奈津恵:たぶん寝足りなくて社員寮で寝てるんじゃないかしら。
    ちょっと叩き起こしてきます。





(社員寮「わけぎ」102号室)


奈津恵:湧木君から鍵借りたから勝手に入るわよ!

夜半:………む……奈津恵ちゃん……?

奈津恵:やっぱり寝てるんじゃない!全く!とっとと起きなさい!
    あんなあからさまな偽者よこして………って、あら?何か具合悪そう?

夜半:………インフルエンザ………

奈津恵:Σ( ̄□ ̄;)貴方本当に不死身の吸血鬼なの!?
    吸血鬼がインフルエンザなんかにかかってるんじゃないわよ!

夜半:………あのね…不死身だけど……全く病気にかからないわけじゃ……
   ……うう、説明するのもだるい……

奈津恵:というか病気だったんなら変な偽者よこさないで
    普通に連絡入れて休めば良かったのに。


夜半:………今日……大事な会議あったし……会議の資料も作ってなくて……
   ……まぁそんな難しい資料じゃないから、Another(分身)でもできるかなって……
   やっぱ熱のせいで変なのできてたか……で、そのAnotherはどうしたの……

奈津恵:あ、ハリセンで殺しちゃった。

夜半:………………………………………
   ………奈津恵ちゃんのばかああああ………(布団かぶって引きこもる)

奈津恵:ご、ごめんってば。今度プリンおごるから許してちょうだい。




(そして会社に戻った奈津恵)


奈津恵:……という訳で、あの異様に爽やかな白鳥さんはAnother(アナザー)と言って
    白鳥さん自身が作り出した自分の分身なんですって。
    でも熱が上がってて上手く作れなかったって言ってたわ。

橘:そうなんですか~。まぁでも、病気でも休まず
  ちゃんと仕事やり遂げようとしたところは、責任感ありますね。

幹雄:けど早く、良くなって欲しいですね……正直、偽白鳥部長は気持ち悪いです。

みはる:でもいいなぁ!あたしもアナちゃん見たかった!
    ねぇねぇ、白鳥部長まだ具合悪そうだったみたいだし、
    明日も
アナちゃんくるかなぁ??

橘:「アナちゃん」……?

みはる:白鳥部長のにせもの?の名前ってアナザーって言うんでしょ?だからアナちゃんv

橘:………
  (どうみてもアナちゃんって柄じゃないけど、
なんかもうその名前が忘れられない…!




そして、その後どうなったかと言うと…

白鳥夜半のインフルエンザは人よりも治りが遅く、
彼のアナちゃん出勤はこの後数日続くのであった。