20100620

とある土曜日。
社員寮の白鳥夜半宅で、おっさん4人組が会合を開いている。
ちなみに彼らがお茶をするときは「広い・家族がいない・会社から近い」
といった好条件からいつも夜半の家でごろごろするのが定番らしい。



久我:うっうっうっ……聞いてくれないか皆…

マイケル:O~~~~h!ミスター久我がこんなにも精神的ダメージを
     受けてるところなんて見た事がないYO!

     ……イイネ!涙で頬を濡らして哀愁漂わせてるミスター久我もイイネ!
     (煎餅ばりばり食べながら)


英司:そうかい?恭ちゃんは結構簡単なことで凹んだりするよね。在素ちゃん絡みだと特に。
   いや~しかしこの時期のみかんは酸っぱいね。
   でもまだまだ梅雨時期ならコタツは行けるかな。


夜半:…英ちゃん、みかんの食べ方汚いなぁ。あとなんでエロ本持参なの。

英司:エロ本じゃないよ!これは18歳以上推奨のフィギュアが特集された雑誌であって

夜半:十分エロ本じゃないか。

英司:まぁこういうのは娘や孫のいる前じゃ見れないからねぇ~。
   いつも場所提供してくれる白鳥君には感謝してるよ、はっはっは!

久我:そうだよね…娘に見せられないもの…姿とか…あるよねえ…
   そしてその逆だって………うううううううう(滝涙)

マイケル:ホントにもう、どうしたんだいミスター久我!
     良かったらこのマイケルにどーんと話してみなさいYO!


英司:そうだよ~。私たちなら若い子たちにはわからない苦しみとか痛みとか、
   分かち合えると思うんだよね!男同士だからこそ語り合えることがある!
   おっさん万歳!


マイケル:そうSo!我々ねぎ秘密結社オヤジ軍の結束は週1でお茶会するほどに
     固いではないかッ!


英司:オヤジ軍ってなんかベタな名前だねぇ。せめてオッサンズとかがいいんじゃないかい?

マイケル:どっちもどっちだと思うYO!

英司:じゃあ、ねぎ秘密結社ダンディーズとかどうだい!?

マイケル:ウーン、もうちょっとスパイスが欲しいNE!!

英司:なら、ねぎイケメンパパンズとか。かっこいいお父さん集団!

マイケル:ワタシがイケメンなのは否定しないが自らイケメンと名乗ると
     叩かれるのがオチだYO!!


英司:えーいだったら何がいいって言うんだい!
   …ああもう白鳥君、何もかも無視してDSやってないで何か意見を言ったらどうだい!?

夜半:お父さん集団って……俺、子供いないんだけど。たぶん。

マイケル英司:Σ(´゚Д゚`) たぶん!?

英司:うーん、どれもイマイチか。そんなわけで私たちオヤジ軍(仮名)の
   カッコいいユニット名募集中だよ☆
(モニターの裏から指差してる)

マイケル:ちなみに活動内容は特に無いYO☆!!

夜半:ユニット名の必要性がわからない。。
   …ところで、久我ちゃん放っておいていいの?泣き潰れてるけど。


マイケル:O~~~~h!そうだった!ミスター久我、何があったんだね?

久我:娘の知りたくなかった事を知った時って…辛いよね…悲しいよねぇえええ(ぐすぐす)

英司:そうだなぁ、私も里奈(娘)に子供が出来たことを聞かされたとき、
   あれやこれやと見たくもないシチュエーションを連想して、
   娘の相手刺し殺したくなったしなあ。

マイケル:マドモアゼル在素の何を知ったというんだNE!?
     日記でも盗み見して、初体験の感想がつらづらと書かれてたとか、そんなんかNE!?

英司:マイケル君マイケル君、在素ちゃんまだ7歳だから。
   それに娘の日記見るなんて酷いこと、恭ちゃんはしないだろう。
   私はしたことあるけど。

久我:いや…その通りで在素の日記をつい見てしまったんだけどね…

マイケル:酷い父親がここにふたりもいるYO!!

久我:あまりに衝撃的な内容で…これを父親としてどう判断すれば良いのかわからなくてね…
   ついここに持ってきてしまったのだが。

夜半:盗み見た挙句回し読みとか最低極まりないと思うんだけど。

久我:それは重々に承知の上さ!だがこの内容…
   7歳児がするには恐ろしく早すぎることばかりなんだ!

   私はどうすればいいんだ…!!(頭を抱える)そこで父親業の先輩である
   君たちの知恵を借りようと…

   (ばんっ!! ←日記帳を叩きつけるように広げる)


~ 在素の日記の内容 ~(表紙に「お父さんは見ちゃダメ!!」と書いてある)

・在素には30歳年上の彼氏がいるらしい
・その彼氏と行けるところまで行っちゃってるらしい
・とりあえずその彼氏のノロケ話ばかりが書かれている
・将来子供が出来てからの人生設計が書かれている
・父親が年老いてからの介護の計画についても書かれている


夜半:お父さんの将来のことまで考えてくれてるなんて、しっかりした娘さんじゃないか。

久我:注目すべきはそこじゃな――――――い!!!

マイケル:しかしこれ本当にマドモアゼル在素が書いたのかい?
     なんか恋愛携帯小説みたいな感じだNE!!


英司:というか30歳上って…これ教育以前に通報した方がいいんじゃ。

久我:しかし年が37というだけで他の、人物が特定できそうなデータは
   何一つ書かれてないのだ…
そりゃ人物が特定できれば通報以前に
   私の手で(検閲削除)してやるのだが……


英司:うんまぁその気持ちわかるな。私も娘の相手を(検閲削除)してやろうかと
   どれほど思ったか。


マイケル:気持ちはわかるけどふたりとも物騒だYO!!

久我:君はまだいいじゃないか!娘が成人してからの話だろう!?
   私は……まだ7歳のいたいけな娘がキズものにされてるかと思うと…
   …くっ……うああああああ!!!!

   (色々想像してしまい耐え切れず絶叫)

夜半:…しかしまぁ、天才児とはいえ7歳でこの内容はちょっと荒唐無稽過ぎやしないか。
   ………ん?(裏表紙をめくる)



「なお、この日記はフィクションです。どうせお父さんに盗み見されるのは目に見えてるので
ダミーの日記を用意してみました。毎回毎回、娘の日記なんて見ないで下さいね!  在素」




久我:在素うううううう!!!!! お父さんは悲しい、悲しいぞ!!!!!!!

英司:悲しいなぁ、わかるよ、うんわかる!! 恭ちゃん辛いねぇ!!!
    娘なんていつかは皆どこぞの馬の骨に持っていかれるんだ!! ちくしょおお!!!

夜半:……………気づいてないみたいだけど、
   なんか言わない方が在素ちゃんのためのような気もするな。