20000717

(ある日の遠山家)


橘:こ、こんばんは~。

芹子:あっ、大島くん!いらっしゃい!

橘:あ、ああ神崎さ…じゃなかった…芹子さん、お久しぶりですね。
  結婚式(1月)以来でしょうか、お会いするのは…。

芹子:芹子さん…ああそうよね、今まで神崎さんって呼ばれてたから
   なんかヘンな感じよねー(笑)

橘:それにしても…ずいぶん大きくなりましたね。
  今、何ヶ月くらいですか?

芹子:(芹子は現在妊娠中)今?8ヶ月よ。あともうちょっとよね~、予定日まで。

橘:早いものですね…早くお子さんの顔が見てみたいです。
  あれ、そういえば…遠山さんは?

芹子:満?よくわかんないけど今日は朝からいないわよ。
   どーせパチンコでも行ってんでしょ!

橘:(パチンコ……遠山さんらしいなぁ…)
  そういえば、今日って、どうして僕がここに来ることに…

芹子:え?

橘:いえ、今日僕がここに来たのは…
  社長に言われたからなんですけど…

芹子:大島くん、社長から何も聞いてないの?

橘:え、え?何を…ですか?

芹子:なんか、「N.H.Kニュース」ってのやってるんでしょ?毎週。
   (注:芹子がN.H.Kに勤めていた頃はまだニュースの企画は無かった)
   そのネタがないから、あたしの手料理を大島くんにごちそうする
   ってことになったみたいなのよ。

橘:は………はいぃ!?(一気に真っ青)

芹子:この人選の理由はよくわかんないけど、7月17日号だから、
   社員番号元7番のあたしと、7-1=6番の大島くん、ってことなんだって。

橘:な…それ…思いっきりこじつけじゃないですか!社長っっ!!!!
  (なんで桐島さん[17番]じゃなくて僕なんだっ!?・汗)

芹子:ま、あたしもヒマだし、お料理作るのは好きだからね♪
   今日は腕によりをかけて作ったから、たくさん食べていってね!

橘:(陰謀だ…これは明らかに陰謀だ……っ・号泣)

芹子:(料理を一皿ずつテーブルに並べて行く)

橘:せ…せりこさん……この色合いが妙に原色混じりのこの料理は…何ですか?

芹子:あ、それは肉じゃがよ。

橘:(どうすれば肉じゃががこんな風になるんですか!!??
  …と言いたいが言えない橘)

芹子:あと、こっちはビーフシチュー。

橘:(ビーフシチュー…? な…なんかそのビーフシチューらしきものから
  緑色の蛍光色の湯気が出てるんですけど……)

芹子:で、こっちがローストビーフね。

橘:(ローストビーフ…あれって…ローストビーフなんだ…
  かと思った……)

芹子:おかわりはたっくさんあるからね!じゃんじゃん食べて!

橘:え、ええ………………………………………………………
  (悪いけどこんなん食ったら死にますよ……どうしよう……)

(そこにタイミング良く、満帰宅)

満:たっだいまー…あぁ…今日も全額スッちまったな…
  (やはりパチンコに行っていたらしい)
  …って、橘?何しに来てんだ?お前。

橘:と…遠山さぁん!(泣きつき)
  実は…かくかくしかじかこーいう理由で…

満:…なるほどな……ったく、社長のヤツ、ヒトの女房ネタにしやがって……
  つっても面白いネタだとは思うけどな!はっはっは!

橘:笑い事じゃないですよ!(泣)

芹子:あ、満も食べるでしょ?

満:おう、食わせてもらおうか。

橘:(ほ…本気ですか!?…という目で満を見る橘)

満:ばくばくばくばくばく(無言で一気に食いまくる満)

橘:たっ………食べてる………(驚愕)

芹子:(満が食べてるのを嬉しそうに見ると、部屋を去る芹子。どうやらお手洗いらしい)

橘:…あの…遠山さん……大丈夫ですか?

満:結婚したばっかの頃はキツかったけどなー。慣れだよ慣れ。
  つーかはっきりいってオレもう舌マヒしてるかもな。

橘:…麻痺…(汗)

満:まーでも腐っても可愛い女房だからなあ。食ってやんねえと。

橘:…はぁ…すばらしいですね…(素直に感動)

満:っていうかお前も食えよ。今日はそれが課題だろ?

橘:え……(真っ青)

満:元はといえばこれはお前のための料理じゃん。食ってやれよー。
  とりあえずみはるの手作りだと思ってさ!そー思えば食えるだろ!

橘:みはるちゃんの…

満:さあ!

橘:………では、食べますっ!頂きますっっ!!



案の定、橘はその後3日間、会社を休んだらしい…