20101205

(国際部)


幹雄:(窓の外の朝日を眺めながら)…さて、9時か…。
   そういえば今日から白鳥部長5泊6日の中国出張でしたね。
   しばらく僕らとビビアンだけだけど頑張りましょうね、リーザさん。

リーザ:え、白鳥部長いないんですか? …………

幹雄:ええ、……まぁ中国くらいなら本当なら1泊・2泊くらいでも
   十分いけるんですが……
白鳥部長の場合、絶対出張先を観光してくるから、
   余計に期間が長くなるんですよね……


リーザ:…………ほほ~う、それは良い事を聞いたなぁ

幹雄:え?

リーザ:…ふ…ふははははは!!
    あの忌々しいバケモノ魔導師さえ居なければこっちのものォォォ!!!!

幹雄:!! …も、もしかして…あなたは…

リーザ:そう、お察しの通り、我輩は真のフレスリーザ・レオンハルト!!!
    まぁ我輩は愚民共にも寛大だからな、気軽に「リーザ閣下」とでも呼ぶがいい!!!

幹雄:全然気軽じゃない……


(というわけで以下「リーザ→閣下」)


閣下:(がしっ ←幹雄の肩を掴む)
   …おい、中原とかいったな。とりあえず茶をいれろ!!


幹雄:お、お茶ですか

閣下:ちなみに我輩は1箱29800円の最高級のダージリンしか飲まんからな。
   さっさと用意しろ!!


幹雄:そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか!!

閣下:ほほ~ぅ…良い度胸だな…最強の魔導師たる我輩の魔導に沈められたいのか……?
   まずはその大事そうに抱えてるチンケな花から焦がしてやろうか?

幹雄:やめてくださいっ!! ビビアンには手を出さないで下さい!!!

閣下:ならば言うことをきけ!この我輩の下僕として使われてるのだ、光栄に思え!!!
   茶はこの際この会社に置いてあるもので我慢してやる。
   朝は紅茶がなければ気分が悪くなる!早くしろ!!!

幹雄:は、はいぃ……(とぼとぼと湯沸し室へ行く)


(数分後)


幹雄:……はい、どうぞ。お茶です。ティーバッグの普通の紅茶ですけど。

閣下:ふざけるなぁぁあ!!
   茶だけ持ってくる馬鹿がいるか!!菓子も用意しろっ!!!
   (ガッシャーン!! ←机をひっくり返す)

幹雄:うわぁぁぁっ!! って、リーザさ……リーザ閣下、朝からお菓子食べるんですか!?

閣下:我輩がいつどこで菓子を食おうと勝手だろうが!!! いいから早く持って来い!!!
   言っておくが我輩が納得いくような美味なものでなければ殺すからな!!!!

幹雄:そ、そんなむちゃくちゃな……


(数分後)


幹雄:……はい、どうぞ。クッキーです。
   近くのコンビニで一番高いの買ってみましたけど……。。


閣下:こんなもの喰えるかぁぁぁ!!!!
   我輩はココアパウダーが大嫌いなのだ!!!!
   (ガッシャーン!! ←もうひとつ机をひっくり返す)

幹雄:うわぁぁぁぁぁっ!!!そんな、リーザ閣下の好みなんて知らないですよ!!!

閣下:たかが島国の愚民が我輩に意見するなぞ100年早いわ!!!
   我輩の恐ろしさを、まず身に染み込ませる必要があるようだなぁ――――!!!!
   (怒りの衝撃波)


幹雄:うわあぁあああ――――――!!!!



ドゴオオオオオォォ―――………ン

(国際部オフィスの壁に穴が開く。室内には砂けむり)



閣下:ふん、他愛もない…これに懲りて我輩の…  …………………?

夜半:やれやれ、こんなに早く戻されるとは思わなかったな。

閣下:∑( ̄□ ̄;) …………!!?!??
   ちょっ……きっ……きさ……出張に行ったんじゃ……!!??

夜半:中国なら中原君でも行けるし、代わってもらったんだよ。それに……

閣下:(((( ̄□ ̄;))))ガクガクブルブル

夜半:俺がいない間だけ、どこぞの暴君が中原君を苛めてるって
   噂を聞いたものでねぇ。
魔導で中原君に姿も心も変えて、
   ちょっとでも攻撃を受けたら解けるようにしといただけ。

   心身共に変化させてたから似てたでしょ?

閣下:(((( ̄□ ̄;))))ぜ、全然区別つかなかっ……

夜半:……で?

閣下:……で?って……

夜半:「我輩の恐ろしさを、まず身に染み込ませる」んじゃなかったっけ?

閣下:い、いや、あの、それは………ええい、こういう時は奴(元の人格)にチェンジだ!!
   ……あ、あれ?お、おい!! 何してる!! 出てこんかっ!!!

夜半:リーザ君には「閣下に魔導の特訓をするから出てこないでね」と伝えてあるよ。
   彼は魔導覚えたがってたし、喜んで協力してくれたよ。

閣下:(((( ̄□ ̄;))))な……なん……だと……!?

夜半:仕方ないなぁ。そっちが来ないならこっちから行くよ。
   とりあえず君には、
   「我輩の恐ろしさを、身に染み込ませ」ればいいのかな?


閣下:∑( ̄□ ̄;)ぎゃぁぁあああ―――――!!!












(数日後)


幹雄:ただいま戻りました~。観光も兼ねた中国出張、楽しかったです!
   …って、なんか壁が壊れてる!? な、何かあったんですかっ!?

夜半:お疲れ。ああこれは気にしなくていいよ。修理が遅れてるだけだから。
   一応、雨風入らないように応急処置はしてあるし景色もいいからいいでしょ?
   (※国際部は6階)

幹雄:(;゚Д゚)よくないですよ!!!

リーザ:あっ、中原さんおかえりなさい!中国楽しかったですか?
    (包帯だらけで現れる)


幹雄:∑(;゚Д゚)リーザさん何かすっごい大怪我してる―――!?

リーザ:あ、これは修行における勲章みたいなものなので気にしないで下さい。
    いやぁ、やっぱり白鳥部長の魔導はすごいですね。もっと覚えたくなりました。

夜半:というかあれは修行でもなんでもないから。
   俺は弟子取る気なんてないよ。面倒くさい。


リーザ:そういえば、あれから閣下が表に出てこようとしないんですよね。
    いることにはいるんですが、何と言うか…
    部屋の隅でガタガタ震えてる感じなんですよね。

幹雄:(確か出張前に部長にリーザ閣下のことを相談したけど……
   何をしたんだろう……?)