ここは色々テストしてるページなので気にしないでね

ねぎ社長がリアルでごたごたしてたせいですっかり遅くなってしまいましたが、
4月から新しい社員さんが4人、入りました。
今回から1回につき1人ずつ紹介していこうと思います。

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(総務・人事部)

みはる:真凛ちゃん!入社してもう1ヶ月経つけど、お仕事なれたぁ?

真凛:うんっ!みなさんとってもやさしーしv だいぶ覚えてきたよ~!

みはる:すごぉい!あたしなんてまだまだできないこといっぱいあるのにぃ~
それにしても、総務部に女の子が来るなんて思ってもなかったなっ!
いままで、女の子はあたしだけだったもん~

真凛:あはは!でも成沢さんはほとんど女の子みたいだよねっ!

みはる:えー、でもハリーちゃんはああ見えて男らしいよぉ!
こないだあかないビンのフタあけてもらったら、あっさりあいたし!

真凛:えぇぇ?それって男らしいって判断する材料なのー !?

早瀬:……こら、二人とも。仲良いのはいいが、休憩時間とはいえもうちょっと静かに話しなさい。

真凛:きゃ―――― !!! 奥田部長っvv

早瀬:!?

真凛:私、こぉんなカッコいい上司様のいる部署に配属されて、ホントに幸せですっv
奥田部長、今週末こそ一緒にご飯食べに行きましょうっ!

早瀬:い、いや……だから週末はいつも忙しいと、前にも言っ……

真凛:たまにはこの真凛ちゃんのために週末空けてくださいよぉ!
それとも、彼女さんでもいるんですかぁ?

早瀬:あ、いや……その……

真凛:即答しないってことはいないってことですよねっ!
きゃーv 奥田部長だぁいすきですぅv

(早瀬にべったりとひっつく真凛を遠目から眺める、結佳

結佳:……………(早瀬たちにすっごく複雑そうな視線を向けている)

初南賛:(あわわわ…関口さん…ここで「私が彼女です」とも宣言できないんだよなぁ…)

奈津恵:すっかりこの会社に馴染んだようね、天道院さん。

真凛:あっ、瀬上部長ー!お疲れ様でーす!

奈津恵:ところで、何してるの二人とも。

早瀬:ええと……(汗)

真凛:はーいっ!天道院真凛が奥田部長を口説いてるところでーすっv

奈津恵:口説く……?

初南賛:(……お、これは瀬上部長が止めに入る……かな?)

奈津恵:奥田君はモテるものね。けど、天道院さん。社内でいちゃいちゃするのは程々にね。

真凛:はーいっ!もちろんお仕事中は自重しまーすっ!
でも休憩中はべたべたしちゃいまーすっ!

奈津恵:ふふっ…面白い子ね。

初南賛:(それだけ―――――― !?)

結佳:……………(やっぱり複雑そうに見ている)

初南賛:(小声)……あ、あの、関口さん……

結佳:………何でしょう………

初南賛:……言いづらいのもわかりますけど、奥田部長とお付き合いしているのは関口さんなんですから、
ここはあとでこっそりと天道院さんに伝えるべきだと思い……ますよ。

結佳:…………………それは、できません。

初南賛:!? な、なんでです !?

結佳:恋愛は、自由ですもの……わたしだって、かつては彼女さんのいらっしゃった
奥田部長に片思いしてましたもの…お相手がいても好きな気持ちが止められないことは、
よく、わかりますもの……

初南賛:だ、だからって……

キーン コーン カーン コーン

結佳:休憩時間終わりましたね。それじゃわたしは資料室に行ってきます…。(暗い表情で立ち去る)

初南賛:せ、関口さん…

(うわぁ……なんだか、面倒くさいことになってきたなぁ……


(つ……つつつつ……つ、つい、に……この日が!来てしまった……ッ !!)

12月某日、クリスマスに一番近い日曜日。
待ち合わせの時刻の、何故か一時間半も前に。
目印である駅前の銅像の前で仁王立ちするのは、青木大空。
(今まで氷雨ちゃんと二人で、ちょっと買い物程度なら行ったことあったけど…
本格的にデート、ってのは初めてだからなぁ…す、すごく緊張…する…)

毎年『幸せなクリスマス』を過ごそうと、あれこれ努力していた大空だが、
今年はついに、『好きな女の子と過ごすクリスマス』を実現すべく、
前々から気になっていた朝霧氷雨をクリスマスデートに誘うことに成功した。
しかし…彼女は社内でも有名な『男性嫌い』。
そんな彼女がなぜ大空の誘いを受けたかというと。
(デート、即答でOKしてくれたけど…相変らず、俺のこと男だと思ってないみたいだしなぁ…)
氷雨は『人間の男』が嫌いなのであって、それ以外の種族の男性には好意的に接してくれる。
サイボーグである大空は『人間の男』ではなく、ロボット的な何かだと認識されているらしい。
お陰で彼女に好意的に接してもらえる、社内では数少ない男のひとりとなっていた。

…だがそれでは、いつまで経っても、夢の恋人同士にはなれない。

(今日こそ…氷雨ちゃんに、俺は普通の男だと認めてもらうっっ !!!
どんなに罵られても怒られてもいいっ!そうしないと始まらないんだ!)

雪女である氷雨にどんな攻撃を受けてもいいように、
自らのサイボーグ化の主である久我恭一郎に、完全防水・防寒・耐冷凍処理に加え、対衝撃処理を施してもらった。
(まずは…今日は一日、氷雨ちゃんに楽しんでもらわなきゃ!)

一時間半後。

「青木さんっ!こんにちはー!」
予定の時刻どおりに、氷雨が現れた。
暖かそうなマフラーに、ふわふわで触り心地の良さそうな、ピンクのコート。
(うおっ……か、かわいいっ……うう、抱きしめちゃいたい……)
大空はあまり見る機会のない彼女の私服にうっとりしつつも、我に返るように首を勢いよく振った。
「よっ!氷雨ちゃんっ!今日はパーッと楽しもうぜっ!」

二人がまず足を運んだのは、遊園地。
「わぁぁぁ…!ここ、一度来てみたかったんです…っ!」
カラフルで多種多様なアトラクションを目の当たりにした氷雨は笑顔を輝かせる。
(やった…!前もってこっそりと歓子ちゃんに頼んで
氷雨ちゃんの好きそうな場所を訊いておいてもらってよかった!)

「青木さんっ!私、あれ乗りたいです!一緒に行きましょう!」
いつもの涼しげな顔はどこへやら、氷雨はまず目の前にあったジェットコースターを、
ワクワクした様子で指差した。
「う、お、あ、あれ?いきなりあれ乗るの…?」
「え、駄目ですか?乗る順番とか決まっているんですか?」
「そそそそんなことないけど」
「……あ、もしかして……こういうの、苦手ですか?」
……ぎくっ
図星を指された大空は、苦笑いで誤魔化そうとする。
「大丈夫ですよ!私がついてますから!」
そう言って、乗るとも乗らないとも答えていない大空の手を、氷雨が引く。
(……… !!??)
思いのほか積極的な氷雨に大空は驚きつつも、氷雨の手の小ささと温もりに心臓を高鳴らせた。

(……あぁ……俺、今人生で一番幸せなクリスマス、過ごしてるよな……)

・ ・ ・ ・ ・

「あ、あの……青木さん、大丈夫ですか……?」
ジェットコースターに、上下左右天地無用に揺さぶられた大空は、乗り物酔いを起こしてしまった。
「あはははは……大丈夫だいじょーぶ……」
「ごめんなさい……私が、無理矢理乗せたからですよね……」
先ほどまで最高に楽しそうだった氷雨の表情が、みるみる曇っていく。
せっかく楽しんでもらうために誘ったのに、彼女に悲しまれたらいけない。
大空は勢いよくベンチから立ち上がった。
「俺は全然大丈夫っ! 氷雨ちゃんが楽しければ、俺も楽しいから!」
「あ、あんまり無理しないでくださいね?……そうだ、ちょっとのんびりするついでに、
そこのアクセサリーショップが、見たいです!」

氷雨が指差した先にあったお店は、ガラス細工のアクセサリーショップであった。
店の中央にあるガラス張りの個室の中で、ガラス職人がガラス細工をひとつひとつ作り上げる作業を披露していた。
「すごい………! 魔法みたい…!」
ただのガラスの塊が、職人の手が触れただけで様々な形に変化していく。
見事な手さばきに、氷雨は食い入るように魅入っていた。
(あれ、かわいいなぁ……欲しいかも……)
氷雨の視線は、いつの間にか職人の手から、職人の手元に置いてある小さなガラス細工の完成品に移っていた。
そしてその熱心な視線に、大空も気付く。
「すいませーん!コレ、買えますか?」
「!?」
すかさず大空が、氷雨の視線の先にあったものを買えるかどうか問い合わせる。
「あぁ、もうすぐ完成しますから、買って行っていいですよ」
「あざーすっ!」
「え、ええっ !? 青木さん… !?」
職人は引き取り手の決まった小さなガラス細工に金具を付け、チェーンを通す。
かわいいガラス細工のネックレスの完成である。
氷雨に財布を取り出させる隙も与えず、大空がレジにてお金を払った。

「はいっ、どーぞ!コレずっと見てたもんね。」
大空は店の外で、可愛く包まれたネックレスを氷雨に手渡した。
「そっ……そんな!お金払います……っ!」
「いーっていーって!さっき心配かけちゃったお詫びってことで!ね!」
ネックレスを無理矢理押し付けられ、握らされ、手放せない状態にされた氷雨は申し訳なく思いつつも、
とても気に入って目の離せなかったネックレスを、すぐに見てみたい衝動に駆られた。
「……あ、開けてみても、いいですか……?」
「うん!ガラスだから、気をつけて……あ、そこのベンチ行こうか!」

店の軒先にあったベンチに二人で座り、小袋からそっとペンダントを取り出す氷雨。
太陽の光を浴びて、キラキラと輝く様子をうっとりと眺めていた。
「すごいなぁ……手作りなんですよね、これ」
「そうだねぇ。一個一個手作りだから、同じものは2つとないよね!
せっかくだから、今ここで付けてみる?」

「……!」
氷雨はネックレスを自分で首にかけようとするが、なかなか上手く付けられない。
「待って、ガラスだし落としたら危ないから、俺がつけてあげるよ」
自分でそう名乗り上げたものの、氷雨の首の後ろに腕をまわして、
ネックレスのチェーンを留めるその仕草は……
(う、うっ……すごく、近い…………抱きしめたい…………)
またしても大空の心臓の鼓動を激しくさせるのであった。

うっかり理性が飛んでしまう前に、大空は手早くネックレスの金具を止めて、すぐに氷雨と距離をとった。
「おおっ! かわいい !!」
氷雨が選んだのは、ハートに天使の羽が生えたかわいらしいデザインのもの。
素直に『かわいい』と言われ、氷雨は顔を赤くする。
「かっ……か、かわいいですよね……このネックレス……」
「ネックレスもかわいいけど、氷雨ちゃんがかわいいからネックレスがかわいく見えるんだって!」
何のためらいもなく褒めちぎる大空を前に、氷雨が耳まで真っ赤になる。
「やっやだ……何言ってるんですか青木さんっっ……」
恥ずかしくて居ても立ってもいられなくなった氷雨は、どこへともなく走り出してしまう。
「ちょっ、ちょっとどこ行くの氷雨ちゃーんっ!」